枚方ラグビーカーニバル開催、元日本代表選手達がタグフットボールをプレー

大阪府枚方市(ひらかたし)と「One Rugby」がコラボした「枚方ラグビーカーニバル」(枚方市主催)を12月6日枚方市総合スポーツセンターで、コロナ対策を厳重にした中で開催。タグフットボール協会は、「One Rugby」のメンバーとして協力出演致しました。

当日は、12月とは思えないほど暖かい天候に恵まれ、参加者・主催者双方に絶好のラグビー日和でした。

今年は、人数制限のため参加者は、300名の抽選制。幸運に恵まれた当選者と、ゲスト元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんらをはじめとした、ラグビー界のレジェンド達によるトークセッションは大いに盛り上がりを見せました。

2020枚方ラグビーカーニバル

What’s One Rugby? 2020枚方ラグビーカーニバル

大爆笑!ラグビーキッズの質問に元日本代表選手らが神回答

質問コーナーでは、地元ラグビースクールで学ぶ小学生達が、プロもびっくりな本格的なダブルタックルについてや、ほっこりする好きな食べ物など、様々な質問が飛び出しました。

小学生から「ラグビーを辞めたいと思ったことはありますか?」の質問に、代表キャップ数*68を誇る菊谷崇さんは自身の経験を踏まえ「毎日辞めたいと思っていました。でも、監督に言うことの方がよっぽど怖くて辞めませんでした!」と回答すると、会場はどっと笑いに包まれるなど、ゲストそれぞれが丁寧に回答をしました。
トークセッションや体験会などを通し、気さくな選手らと交流を図り大いに盛り上がりました。

[*キャップ数:ラグビーで国の代表に選ばれた際、代表出場回数を「キャップ○」と表現。実際にキャップが授与される、世界共通で使われるラグビー用語。]

タグフットボール体験会、元日本代表選手らも参戦

元ラグビー日本代表の廣瀬さん菊谷さんの2人がタグフットボールに初挑戦! 高校生ラガーマンと7分マッチのガチ試合をしました。
菊谷さんは、高身長があだとなりタグ奪取に苦戦、ラグビーとの違いと難しさを味わうこととなりました。一方、廣瀬さんは、早々に競技のコツを掴み、得点につなげるプレーを披露し会場を沸かせました!

車いすラグビーパラリンピック出場の三阪洋行さんは、車椅子ラグビーの競技用椅子を披露し、高校生ラガーマン達が実際に体験。伏見隆枚方市長も車椅子に試乗、「ガチャーン」と凄まじい音でぶつかる衝撃を体感しました。

デフラグビー日本代表の大塚貴之さんは、体験競技タグフットボールビーチラグビータッチラグビーの全試合に出場し日本代表の体力・技の凄さを発揮し大活躍でした。

大塚さんは体験を通し、耳の聞こえない子供のラグビー指導において止まるタイミングを教える難しさがあると言い。「タグフットボールは、タグを取る瞬間にショーツから剥がれる感覚が、耳の聞こえない子供達にちゃんと伝わる。ラグビーの導入にタグフットボールが非常に良いスポーツです」と、高評価をいただきました。

枚方ラグビーカーニバルを終えて

枚方市は、「全国高校ラグビー大会」に市内の強豪校が出場するなど、長年ラグビー文化が根付いた街として有名です。小学生からプレーできる地域に密着したラグビースクールがあり、ラグビー教育に力を入れる全国でも稀な市で、枚方出身のラグビー選手やラグビーから派生した競技の選手達を輩出する土壌があります。
ちなみに、日本で初めてタグフットボールの大会が行われたのも、枚方市でした。

今回タグフットボール協会が、One Rugbyの一員として参加したことで、我々が改めてラグビーやラグビーにまつわる多くのことを学ぶ貴重な機会となりました。

[Photo撮影&提供:長田耕治]
[インタビュー&執筆:三島ちせ]

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