日本タグフットボール協会(以下、JTFA)は、タグフットボールの本場ニュージーランドより国際レフェリー資格を持つ講師陣を招聘し、正規コース「レフェリー・クリニック」を、6月9日兵庫県芦屋市で、日本初開催いたしました。

現在、ニュージーランドでは毎年倍々でプレーヤーが増え続ける大人気スポーツで、全世界で25万人の競技人口となっている。特にオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、オセアニア諸国での人気振りは凄まじく、レフェリー育成は急務となる課題です。

 

そこで、「タックルのない安全なラグビーとして世界中で広まる新スポーツ、タグフットボールのレフェリー資格を取ろう!」との呼びかけに、タグフットボールやラグビー経験者らが集まりました。

第1部では、国際レフェリー ニュージーランド・タグフットボール・レフェリー協会(以下、NZTFRANZTFRA審査長を務めるガース・ミッチェル氏(Garth Mitchell)ら4名による解説とラグビーボールやタグを使い、反則やペナルティーの説明が行われました。

 

続いて、受講者らが実際に笛を吹き、ホイッスルと同時にジェスチャー(ハンドシグナル)で選手に明確に伝わる様に1人づつ指導を受けました。

ここで大事なことは、ホイッスル(音)だけでは無く、何故反則を取られたかを選手に明確にジェスチャーで伝えるすることが大事だと解説されました。

 

第2部では、スクリーンに映し出された、国際大会の写真を見ながら、3つのグループに分かれクイズ形式で、フェレリングを競いました。

ガース氏は「このクイズに絶対的な正解は無い」と言い、タイミングや角度・その時の状況によって判断は変わってくると、説明がなされました。

「レフェリーの役割は、正確かつ瞬時に判断を自信をもって降し、試合を遂行することだ、ゲームを円滑に促すのも、レフェリーの信用を無くしゲームが荒れるのもレフェリング次第、だからこそ、瞬時に適格な判断ができる様に、常にボールが見える位置で追い、選手との信頼関係作りも大切だ」と、第2部を締めくくりました。

第3部のレフェリーライセンス認定の筆記試験は、ニュージーランドで実際に行われているテスト問題の翻訳版で試験が行なわれました。
緊張した面持ちで、受講者達は試験に臨みました。

合格発表後、ガース氏より修了者には日本タグフットボール協会認定C級の証書が、受講者代表で軍司大悟さんに授与されました。

 

受講者からは、「レフェリークリニックを受けることで、タグフットボールをより深く知ることができたことは大変なアドバンテージだ」と、自らもタグフットボールのチームを率いる監督の荒瀬俊彦さん、キャプテンの下浦遼輝さんは「11月豪州開催のタグフットボールワールド杯にも行きたい!」と意気込みを見せました。

招聘した講師陣:(敬称略)

  1. ガース・ミッチェル(Garth Mitchell)
    国際レフェリー
    ニュージーランド・タグフットボール・レフェリー協会(NZTFRA)審判委員
    NZTFRA審査長
    New Zealand Tag Football Inc.(NZTFI)タグ・ディベロップメント・オフィサー
  2. フランシナ・ガタウア(Francina Gataua)
    国際レフェリー
    NZTFRA幹部
    NZTFIタグ・ディベロップメント・オフィサー
  3. レス・ガタウア(Les Gataua)
    タグ・ブラックス(NZタグフット代表チーム)現役選手
    国際レフェリー
  4. マリーン・ミッチェル(Marlene Mitchell)
    トーナメント・レフェリー・マネージャー

JTFAレフェリーC級ライセンス保持者: (順不同・敬称略)

  • 清田 圭助
  • 北川 辰浩
  • 白土 佑介
  • 内田 浩治
  • リチャード バートレット
  • 軍司 大悟
  • 大田 真也
  • 中村 卓司
  • 岩橋 和広
  • 竹田 陽介
  • 馬場万里哉
  • 三島 ちせ
  • 岡村  剛
  • 佐藤 鉄也
  • 中田 孝成

JTFA レフェリー資格について:

JTFAは、A級からC級までの3レベルに分け、今後レフェリーの育成・指導に努める。
ニュージーランド・タグフットボール・レフェリー協会(以下、NZTFRA)の協力のもと、今回初のC級ライセンス認定の開始を実現。タグフットボールの本場であり優勝常連国の同協会の制度を取り入れ、日本の状況に合わせた制度にしていく。

レベルの目安:

  • C級 各地域レベル(市町村単位での大会など)
  • B級 全国レベル(都道府県大会や関東・関西などの地方大会、全国大会など)
  • A級 テストマッチ・レベル(国内で行われるテストマッチなど)
  • A級の上位に国際タグフットボール連盟(ITF)認定の国際レフェリー

今後の展開:

  • C級認定講習の展開とNZTFRAとの交流により、レベルアップを図る
  • ライセンス認定者には、最新情報やアップデートなどの情報提供
  • C級ライセンス認定講習を関西以外の地域でも展開し、実践の場となる大会を提供
  • 今回(2018年6月実施)のJTFA・C級ライセンス取得者は、NZTFRAの地域レベル(Module Referee)認定に相当、ニュージーランドで行われるローカル大会にレフェリーとして参加することが可能(※現地事前打ち合わせなどに、英語必須)

日本での全国大会などにニュージーランドのレフェリー招聘や、講師として来て頂くことと並行し、相互交流を実現したいと考えている。
将来的には日本からも国際レフェリーを輩出し、ワールドカップ等の国際大会でレフェリーとして、貢献することが目標の一つである。

(文/写真:Chise MISHIMA)

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